最近テナントが落ち着いてきた感のある、海老名ビナウォークのラーメン処。以前松任製麺があった場所に、今年2月に入れ替わりで入ったという麺処直久(なおきゅう)に行ってきた。
ビナウォークのラーメン処 消費税で各店値上げ
最後にビナウォークを訪れたのが消費税の値上げ前であったので、ついでに各店の値上げ状況も気になるところであった。まずは、今年の1月に記事を上げた二郎系ラーメンの「虎節」。店の扉には、「4月からの消費税アップ、当店は値上げしません!」と高らかに宣言してあった。
いやいやいや、ご冗談を。というのも、この虎節は消費税がアップする2014年4月より以前の2013年12月から、フライング気味に値上げをしているのである。そんな理屈が通るなら、消費税より前から消費税分を徴収して客に不利益を与えた店の方が賞賛されることになってしまう。なんというか、お気に入りの店であったけれど、もういいやという気持ちに。
で、結局値上げは、700円であった虎次郎らーめんが730円になるなど全体的に30円程の値上げ。この調子だと、2015年10月からの消費税アップでも直前に値上げして、「うちは消費税で値上げしません!」とのたまうだろう。
過去に訪問した店では、清勝丸も750円からだったつけめんが780円からと30円程の値上げ。昔ながらの中華そば680円も、710円に。
たんめん専門店の百菜も、毎日野菜たんめん720円が750円に、前回注文した野菜つけ麺が800円から850円へと値上げ。ただ、最安メニューのラーメンが550円からなので、この並びの中ではお得感があるかな。
麺処直久の純鶏らーめん
それで、麺処直久の話だ。麺処直久は創業が山梨県甲府市で、大正3年に日本蕎麦も中華そばも出す店として開業したらしい。その後昭和42年に銀座に中華そば専門店として出店したため、看板にも「東京銀座」という文句が付けられている。平成になって店舗を拡大し、麺処直久の名前で9店舗、らーめん直久の名前で5店舗を出している。
最も安いメニューが、麺処直久の場合は570円の純鶏らーめんで、らーめん直久の場合は470円のらーめん。同名メニューでも麺処直久の方が50円くらい高かったりするので、一応直久の認識として、海老名ビナウォークは高級店戦略で押せる場所だと踏んでいるのだろう。まあ、確かに570円でも他のテナントよりは大分割安感はある。
ということで、570円の純鶏らーめんを頼んでみた。流石に470円のものよりは具材も多く、安っぽさを感じさせない。
醤油の濃い色スープをすすってみると、最近あまり見なくなった感じの、平成初期頃のラーメンを感じないでもない。平成初期頃の”懐かしのラーメン”というか。淡白な鶏チャーと練り物、ネギといった具を食べていると、何かの味にとても近いように感じて、暫く想像を巡らせる。
スープに浮かんだ鶏の油も合わさって、決してさっぱり感は無い。食べ進んでいくうちに、これは正月に食べる雑煮に近いのかもと気付いた。
決してハマってしまう味というわけではないが、独特な味なので、忘れた頃にまた食べたくなるラーメンかもしれない。ちょうどお値段も手頃。でも、ビナウォークの名店になるという感じではない。
まあ、この場所で食べられるラーメンの選択肢が増えたということで、良いことかもしれない。
コメント