海老名ビナウォークのらーめん処は店のレベルが高く…という話は、もうブログ記事の枕として使いすぎているきらいがあるので、省略してしまってもよいかもしれない。ただ、ビナウォークのらーめん処について最近気付いたことといえば、どうも以前より店の入れ替えがされず変わらぬ面子が続いているなと思っていたら、同じグループが別名義の2店を出店していたりと、寡占状態になりつつあるらしい。たとえば、麺やいろはと松任製麺が同じグループ、清勝丸と今回紹介する虎節が、虎節の前に出店していた柳屋グループの系列であったり、など。
だから、ビナウォークのらーめん処は入れ替えが激しいからレベルが高いというのは、間違いになるだろう。また、同グループの店でスタッフや備品、融通しあっている部分もあるから、店の入れ替えを期待して気にくわない店以外の店に食べにいく”投票行動”的なことを行っても、あんまり影響は出ないということだ。
本題。というわけでビナウォークの虎節(こぶし)は、清勝丸や柳屋と大いに関係のある店舗だ。それらの店の味が気に入っているのなら、虎節にも期待してよいかもしれない。
二郎系のドカ盛りラーメン。海老名ではここの他にぎょうてんやがあるけど、ぎ郎をどうしても食べたいというような衝動って無いだろうし、仮に二郎海老名店とかができたら、そちらに客が流れてしまうのではないかと思う。一方、虎節のドカ盛りラーメンは、二郎が出来たとしてもこちらを選ぶ人が多いのではないかと思うほど、個性を持っている。
メニューの”油”は、家系における”油”で、二郎系の”アブラ”ではないので注意。
虎次郎らーめんの野菜多め700円。実は、2013年12月に消費税アップを見込んで値上げを行ったらしく、現在では730円になっている。元々安い値段設定ではないものの、この味なら700円は納得ということで食べに行っていたのが、730円となると、お気に入りのラーメン屋で大盛特盛を頼んでも同じくらいか…と考えてしまう。
麺は太麺。豚は清勝丸と同じものか、スープに浸して食べないと本領が発揮されない豚である。満足感はほどほど。
スープは、二郎系お約束のカエシの味の強いスープとは全く異なる、普通のラーメンとしてもやっていけるであろう魚介豚骨。初めて食べた時には、二郎系もここまで昇華されたかと感動したものだ。何杯もレンゲですくって飲んでしまう。濃い豚骨風味を味の無いもやしに絡ませて食べるのが面白いけれど、何かもう一工夫があると完璧か。そうか、ここで”アブラ”があると違うのかもしれない。
スープが最後までうまいので、食べた後の満足感は高い。魚介豚骨と二郎系のあいのこのような虎節。どちらを食べるか迷った日にとてもオススメ。
コメント