東海大学前駅 豚骨ラーメン 脇や

乳化して泡立っている グルメ
乳化して泡立っている

東海大学湘南キャンパス周辺で美味いラーメンを探す。最近は嬉しいことにこれまでの閑散ぶりが嘘であったかのように、ラーメン、ラーメン、ラーメンの出店ラッシュだ。多少過剰供給気味ではないかと心配にもなるけど。
ということで、今回行ってみたのは湘南キャンパス北門すぐそばに出来た、「豚骨ラーメン 脇や」。

神奈川県秦野市南矢名2-26-27

本格派豚骨ラーメン(最近似たような店が出来たような)

10月の終わりにオープンしたというこのラーメン屋。広々とした駐車場にはあまり車が止まっておらず、夕食時に立ち寄ったのに先客は1人。店員の声も良く響く。小田急線東海大学前駅の方に行くと、同じく本格派豚骨ラーメンを売りに1年前オープンした、「博多山笠」があり、そちらの方は学生向けのデカ盛りメニューが話題になったりして続いている。あえて後発同ジャンルの出店に果たして勝算はあるのか。

豚骨ラーメン 脇や

豚骨ラーメン 脇や

入店した瞬間に漂ってきた香りで、この店のラーメンが博多山笠のようななんちゃって豚骨でないことが分かる。獣臭いのだ。そして個人的期待値はひたすら高まる。やあこれは。滅茶苦茶空いているのは本格派すぎる豚骨ラーメンを出して東海大生の舌に合ってないというケースなのかな。

ドロリ塩ダレスープは骨を飲むイメージ

味は塩豚骨650円と醤油豚骨700円。替玉は100円で、醤油豚骨は何故か替玉ができない(大盛を頼んで下さい、とある)。この店のスタンダードと思われる塩豚骨を麺バリカタで頼む。麺の硬さが5段階で選べ、それぞれ何秒茹でるのか壁にデカデカと貼り出しているところに親切心を感じる。でもこれによって、「いやぁ親切だわ助かるわぁ」と思う人がどれくらいいるのかは分からない。
バリカタなのですぐにやってきた塩豚骨。量は少なめで、具も豚にネギ、海苔とシンプル。

乳化して泡立っている

乳化して泡立っている

少なめのスープを少々勿体つけてレンゲで飲む。ドロドロとした液体は、骨を潰して作られた感が顕著だ。むしろ液状化した骨とも思える。骨の中の血合いの部分すら判別できる。
この液状骨に塩ダレが絡むのだが、飾りが無い分塩辛い。獣臭で本格派ラーメンではないかと期待していたのだが、博多や久留米、熊本、鹿児島と色々食べ歩いた舌にも似た味を見つけられない。勿論それは店の独創性があって良いことなのだが、果たしてこの上手くまとまっていない塩辛い味が恋しくなるか?といったら、少し疑問を感じてしまう。
バリカタで頼んだ麺がドロドロとしたスープに負けてしまっているところも残念だった点だ。粘度と塩辛さが、麺の食感と小麦の香りを曖昧にしてしまう。

挑戦は買いたいが、根付くかは不安

この豚骨やり過ぎ感は支持したい。支持したいのだが、もう少し客層に合って病み付きになるような味を目指した方が良いのではないかと思う。あとは、とにかくデカ盛提供店が並ぶ界隈。現在のままの量だと、よく分からない味で量も少ない店、という評価をされてしまうのではないだろうか。せめて替玉を半額50円にするとか。

大学の前という立地で本格派を標榜するのは難しいことなのかもしれない。だから東海大学周辺でお気に入りのラーメン屋がなかなか見つからないままなのか、と思い当たって勝手に納得。

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