小田急小田原線の東海大学前駅で下車し、南口から小田原方面の線路沿いに出る。駅のすぐ横には踏切があるのだが、踏切と反対側、左手方向に斜めの道がのびている。その道のまさに入り口には、メルヘンチックな緑色をした建物が建っている。それが今回紹介する店、「餃子房ふーが」だ。
餃子房ふーが。なんだか喫茶店っぽい店名と裏腹に、このお店は硬派な中華料理の店だという。東海大学前駅の安価でお手軽な食事処を探すというのは最近のテーマだが、同じ中華料理の上海謝謝は少し癖が強く、味も濃いめであったので苦手だ。そこで、安価なわりに味の評判も良さそうな餃子房ふーがにトライしてみることにする。
でもこのお店、なんと週3日しか営業していない。定休日が月・水・金・日ということは、火・木・土しかやっていないことになる。東海大学前駅に用事があって、そういえばと餃子房ふーがの事を思い出し来店、定休日でしたということが何度あったことか。
それでも営業している日のランチタイムに行くと、そこそこ混んでいるから不思議だ。地元にファンが多いのだろう。
ファンが多いというのは、カウンターの端っこに無造作に置かれている紹興酒のキープボトルを見ても分かる。営業日は21:00までやっているそうで、どちらかというと飲み食い処のような認識で良いのかな。
さて、メニューの中で一番気になったのが、薬膳スープ餃子だ。薬膳というと中華料理店のメニューの中でもお高く止まった値段である事が多いが、ここの薬膳スープ餃子は500円。デザート付きのセットにしても700円というから、折角だし試してみたくもなる(店名が『餃子房』なわけだし)。忙しそうな店員さんを捕まえて、注文。
出てきたスープ餃子。値段から想像していたものよりは、量も多く本格的に見える。このお店のメニューを見ても、小皿料理一品300円程度で、確かにこの価格帯でこのクオリティならばファンがついていてもおかしくない。
肝心のお味。厚木以西基準に合わせず、塩辛さが控えめだ。その代わり、薬膳らしき苦みが強い。上品に整えられた薬膳料理というよりは、薬効のありそうな具材(薬草の根っことか)から出たエキスそのままを飲んでいるような料理だ。
餃子は皮がモチモチとしている。皮の色により中身が違うのだが、味の方であまり印象には残らなかった。餃子の餡にしろ、スープに浸されたカイワレにしろ、食感という点では少し安っぽさを感じてしまうので残念。まあ、実際値段が安いわけだけれど。
薬膳スープで健康になったかどうかは不明だけれど、不思議な店で不思議なものを食べるという体験ができるので、たまに行くにはオススメの店かもしれない。そうそう、中華料理の店ではあるけど、白担担というメニューでしらたきが使われている以外には、麺類系がメニューにないのは注意。あくまで、餃子、肉めし、スープなどが中心のお店なのです。メニューは100円から。5品くらい頼んでも1000円以内に収まりそうなところがスゴイ。
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