茅ヶ崎市と言えば、えぼし岩がシンボル。駅ホームにえぼし岩をかたどったオブジェがあったり、車止めがえぼし岩の形をしていたり、マンホールにもえぼし岩が描かれていたり(そういえば、ゆるキャラのモチーフもえぼし岩…)。
えぼし岩のモチーフを多用するのは、茅ヶ崎市の土産物屋・飲食店などでも同じ。えぼし岩サブレやらえぼし岩ようかんやら、探すと例はいくらでも見つかる。
二郎系の盛りをえぼし岩に喩えた「えぼし麺」の噂
それならば、えぼし岩をモチーフとしたラーメンもあるのではないか、と思い立って調べてみると、「えぼし麺」というそのままな名称のラーメンを出しているラーメン屋、菜良(さら)がヒットした。しかもこのえぼし麺は、二郎系のドカ盛りラーメンだという。グルメサイトでの評価も軒並み高め。俄然興味が湧いたので、はるばる相模川を渡って茅ヶ崎市まで行ってきた。
見つけにくい?菜良の店舗を発見するまで
茅ヶ崎駅南口から数分歩いたところにあるという菜良。茅ヶ崎駅周辺には、計画的に作られた街区が少ないようで、道が入り組んでいて分かりにくい。大きな通りを目印に歩けばよいだろうと思い、東海岸本通り(通称「雄三通り」)を南に移動する。
その後、店の場所をすんなりと発見!することはできずに、少し彷徨う必要があった。後から考えると、スーパーたまやの正面の道をまっすぐ行けばすぐに着いたはずである。まあ、ドカ盛りラーメンに備えての準備運動だったのだと強がっておこう。
写真で見ての通り、店舗の外壁が少し地味目な色なので、遠目に発見しづらく、見つけるのに苦労したのかもしれない。
えぼし麺は癖になる独特の美味しさ
さて、それでは肝心のえぼし麺について。650円という、消費税増税後にしてみればそこそこ良心的な価格。野菜増し・アブラ・にんにく・タレの無料トッピングが可能。その他有料のトッピングとして、チーズだのカレー粉だのが50円である模様。
オーソドックスなえぼし麺に、野菜とアブラを増しで注文。出てきたものがこちら。
えぼし岩を連想するかと言えば、全くそんな事はないのだけれど、アブラを多めにした甲斐あって、上空をカモメが飛び交っている岩礁のようには見えるかもしれない(笑)。
スープをすすってみると、予想していたよりも案外飲めてしまう。相模川より東の土地なので塩辛くはなく、少し甘めという印象がある。何かに似ているだろうと想像を巡らして、日本蕎麦(かけそば)のような甘いカエシであるのだと思い至った。
麺はやや太めで、悪くない歯ごたえ・香りだ。野菜も茹で過ぎになっておらず丁度良い。大量の背脂と調和する。そういえば多めで頼んでいた背脂は、かけそばにおける揚げ玉のような存在感を持ち始めて、段々何を食べているのだか分からなくなってくるのが面白かった。
総評。えぼし麺はなかなか面白い存在だ。二郎系として秀でているところはあまりないのだけれど、ひどく減点となるような要素もない。それでいて価格は高くないし、この店以外ではお目にかかれないようなオリジナリティも少しある(汁が日本蕎麦っぽいところ)。有料トッピングやえぼし麺以外のメニューで変化を楽しむこともできる。近くに住んでいたら、癖になって通い詰めたかもしれない!
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