毎年夏休みが終わりそうになると、我らが本厚木のはとぽっぽ公園ステージにて、厚木ジャズナイトと呼ばれるイベントが開催される。この厚木ジャズナイト、規模は勿論鮎まつりやグルメフェスには劣るものの、そこそこの大きさある公園を取り囲むようにして屋台が出て、ステージ目の前の椅子席より後ろには立食パーティーのような立ち机が並ぶ。フードと音楽で二度美味しいイベントなのである。
まずは会場の様子
というわけで今回、この厚木ジャズナイト2017の1日目である8月24日金曜日に行ってきた。開場の15:00には間に合わなかったものの、なんとか都合を付けて日が沈まないうちに会場入りが出来た。
本厚木の街全体として見るとイベント日である雰囲気ではないのだけれども(まあ平日だし)、この公園とその周りの店だけ賑わっており、キャパに見合った客が入っている。まあ平日の夕方開始なのでお年寄り率は高かったけれども。
出演者(JAZZ?)
着いた頃にステージで踊っていたのは、ハワイアン集団であったのにビックリした。JAZZじゃない!しかも早い時間から椅子席に陣取っているお年寄り集団は別にそれを気にしている様子もなし。
続いて厚木出身シンガーの方のライブ。厚木出身で30歳以降にシンガーとしてプロデビューしたことなどトークを織り交ぜてのステージだったが、やっぱりJAZZ感が行方不明。
続いて登壇はサックスプレイヤーの男性。CD音源をバックにソロ演奏で、いとしのエリーやオリジナル曲など。しかし聴衆からは素晴らしいプレイに対して拍手が巻き起こるのではなく、演奏者が顔を真っ赤にするなど辛そうに演奏するタイミングで拍手が起こってる。ねぎらい的な。
JAZZ的なセッション感が圧倒的に足りない。出演者に罪はないだろうが、厚木ジャズナイトとはただの音楽ステージ&フードイベントだったのか。
日も暮れるとやっとJAZZらしく?
続いて登壇したのは佐々木秀尚Groupという、エレキギター・エレキベース・ドラムの3ピースバンド(途中よりギターを1人加えての4ピース)。
電化バンドなので聴衆のおじいちゃんおばあちゃん方のウケがどうなのか分からないが、日も暮れてやっとJAZZセッションっぽい雰囲気になってきた。プレイもイナタイ感じが程よくあってグッド。最初の辺りちょっとベースがモコモコいいすぎててノリづらいのが気になったが、このぶっつけ編成Groupの演奏の為にでも来て良かった。
トリはビブラフォンがリーダーのサックス・トランペット・ウッドベース・ドラム等の編成バンド、宅間善之Vibrasonic。
聴衆の盛り上げ方について出演者の中では群を抜いていた感がある。登場からルパン三世のテーマで分かりやすく攻める。そしてトランペットが聴き慣れたフレーズを吹きはじめる。これもスタンダード中のスタンダード、Chick Coreaの”Spain”だ。真夏の暑気に相応しい曲じゃないか。ベタ選曲で攻めてくる。
…意外とブレイク前のフレーズで溜めてくる。各楽器ソロも差し挟んで溜め過ぎではないかと思われる頃、やっとブレイクが。ここから盛り上がりは最高潮に達するのか?
「お送りした曲はロドリーゴのアランフェス協奏曲をオリジナルアレンジしたものでした」
Spainキャンセルキター!!!!
ある意味一人で最高潮に盛り上がったが、これも別にバンドに罪はないのです。”Spain”の前半部がやはりアランフェス協奏曲のアレンジなのでこうなる。感じたズコー感を共有して頂きたい。
JAZZセッション感はあって、ソロも見応えあって良かった。
厚木ジャズナイトのフード
フードフェスとしての厚木ジャズナイトも、なかなかコンパクトで要所がまとまっていて良い。演奏の間は屋台の待ち時間も少なくなるし、鮎まつりよりグルメを楽しみやすいだろう。
しじみラーメンはジャンクな感じだけれども、値段にしては面白い。
あつぎバーガーは厚木名物とん漬けを挟んだバーガーだけれども、あんまり可能性を感じない一品かも。微妙グルメとしてプレスされてしまうのが関の山かも。とん漬けとバンズはそのままだと合わない。コールスローサラダでも間に挟んでみたら?
まぐろスティックはあまりまぐろ感を感じない練り物かも。
グルメ類は閉演後に値引きされる場合も。
厚木ジャズナイトのビール
鮎まつりと同じく、厚木市の地ビールメーカー3社が揃うイベント。
加えて本厚木のビアパブGreen Bud!!も出店。こんなマイナーイベントにカナダから来たという方と少し話したが、さがみビール贔屓で参加したらしい。確かにビアフェスのつもりで参加するのもアリっちゃアリね。
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