あつぎ鮎まつり一日目、人混みと屋台のレポに続いては、いよいよ花火のレポートである。
鮎まつり花火の観覧会場について
あつぎ鮎まつり大花火の観覧会場は、公式に案内されているもので厚木市側に3会場、海老名市側に1会場がある。打ち上げ場所が相模川三川の合流地点で、それを取り囲むように4つの会場が存在している。
第1会場 三川合流点(厚木側)
協賛者席や市長挨拶のあるステージもあって、一番のメインと思われる会場が第1会場である。第1会場は相模川の右岸で、川を渡るナイアガラ花火については一番近くで見ることが出来る。屋台も沢山出店しており、仮設トイレも多数。
第2会場 旭町スポーツ広場
花火は遠くから見る事が出来れば良いという人向け。第1会場と同じく相模川の右岸にあるが、小田急線の橋梁を間に挟んで打ち上げ場所から1.5kmくらい離れている。本厚木駅からは徒歩12分ほどの距離で、第1会場よりも近い。人の流れからも逆行するので、早めに観覧場所を確定しておきたい人や、帰宅時の混雑にどうしても巻き込まれたくない人向けだろう。
第3会場 金田第2青少年広場
第1会場よりもさらに北にある。鉄道駅からさらに離れる形なので、自転車など臨機応変な交通手段があることが望ましい。暑い中歩くと大変。打ち上げ場所には近いので、ナイアガラを見たいけれど第1会場に既に入場規制がかかってしまっていた場合などには候補として良いだろう。
海老名会場
相模川の左岸、海老名市側。有料観覧席も用意されており、また打ち上げ場所と同じ左岸なので近くから見る事が出来る。小田急小田原線の厚木駅(本厚木駅ではない)か海老名駅からアクセスする方が良い。本厚木駅から行くならば、あゆみ橋という橋を渡って左側。
本厚木駅から第1会場(相模川河川敷)まで
上で紹介した以外にも、花火を観覧できる場所は沢山ある。相模三川公園とか、変わりどころではアミューあつぎの上階とか。ただそういった観覧穴場の情報を見るたびに、そこまで正式な観覧会場を避けないと満足に花火が見られないものなのか?と疑問を持ってしまう。
というわけで、見られなければ玉砕という心持ちでメイン会場である第1会場を目指した。花火の打ち上げ開始大体1時間半くらい前、果たして会場でスペースは見つけられるのか?
会場内には既に沢山の人が。無料の観覧席はほとんど占有されていそうである。ただ1時間半前ではまだ入場規制(有料席のチケットを持つ人以外入れなくなる)がされていないので、スペースを探して見つからず戻ってくる客の流れとかちあって少々混乱している。
ふと横を見ると、会場の土手部分に程よくスペースが空いている。Why Japanese people?この土手に上手くスペースを見つければ、観覧エリアでうろうろする必要は無い。
そして土手からの眺望である。屋台のテントを越えて遠くまで見渡せるし、むしろ花火を見上げて首を痛める可能性がある観覧エリアよりも恵まれているのではないだろうか。
唯一の懸念点は土手に草が生い茂っている事。実際日も暗くなる頃にコオロギが出現して足の上にピョコンと飛び乗ってきたりとハプニングはあった。ただ、薮蚊は全くおらず、鑑賞の障害も無かった。打ち上げが始まっても依然土手の上スペースは余っていたし。
花火の打ち上げ開始。圧倒的にスターマイン
鮎まつり花火大会のプログラムを見てみると、企業による花火がそれぞれ2〜3分程の時間を与えられ、連続して打ち上げられるというものになっている。
花火はびっくりするほどスターマインである。この鮎まつり大花火大会に名乗りを上げる企業が多くて、いちいち各企業について長い時間を取って思い思いの花火を上げさせていたら大会時間が長大になってしまうゆえ、サクッと予算を消化できるスターマインなのだろう。
比較的綺麗に撮れていそうな花火写真を。プログラム後半になるととっぷり暗くなって花火が綺麗に撮れなくなるので、基本的に前半の花火が中心です。
クライマックス。相模川を渡るナイアガラ花火
後半の花火は趣向を凝らしてくる。小田急電鉄の花火は、ロマンスカー型の仕掛け花火になっている。
そして大トリは相模川を渡るナイアガラ花火。これを間近で見るために公式会場にこだわったのだ。
ナイアガラ花火は撮影しようとして画面からフレームアウトするほど大きな花火であった。一応の満足。
プログラムの最後は観客全員が携帯のライトをかざすというあつぎSTAR☆LIGHT。そそくさと会場を脱出している最中で参加せずゴメンナサイ。
花火大会の感想とか不満点とか
ということで、第71回あつぎ鮎まつり大花火大会の終了である。感想としては打ち上げ玉数1万発の大会ということで、厚木市のパワーを見せつけることができて嬉しい。
大会進行がやや不満
ただ大会の進行としては、メロディースターマイン主体に移行している近隣地域の花火大会と比べ、多少ダレる感じがあるのではないかと感じる。各企業に与えられた時間が2〜3分のため、花火を打ち上げては宣伝アナウンスで区切り、打ち上げては区切り…と大会全体のメリハリが無い。1時間オーバーの映画やテレビ番組を見るのではなく、企業CM三十連発を見ている感じ。この辺りは近隣地域の打ち上げ玉数の少ない大会をもっとライバル視して改善しなければならないところだと思う。打ち上げ玉数を稼ぐためなのか分からないけれども、説明アナウンス中に花火を打ち上げ続けているのも違和感がある。結局企業の宣伝を花火の後にアナウンスさせたとして、花火が同時に上がっていれば誰も耳を傾けないのでは?
警察アナウンスと帰宅客誘導の不満
花火の打ち上げ時間中、大会自体のアナウンスと並行して被せ気味にずっと警察アナウンスが流れていた。
このアナウンスは観客が通路で立ち止まらないようにとか、肩車をしないようにとかそういうアナウンスを打ち上げ時間中ずっと続けているのである。そもそも開場前アナウンスで花火の打ち上げ開始時間をずっと30分間違えて案内していたり、なんだか興ざめなアナウンスだった。「お帰りの際に、本厚木駅ではなく海老名駅は空いているとの情報が入ってきました」と、まだ大会中にも関わらず連呼しており、絶対情報の確認作業を行ってすらいないだろうという疑念が。
そしてしきりに警察が誘導する海老名駅方面への帰宅路であるが、案内板が要所に置いてあるわけでもなく道が分かりにくい上に、道のりがゆうに3km以上ありおまけに歩行者の通路が狭く混雑してしまっているのである。
混雑を回避するために危険なタイミングで車道を渡ったり、歩道からはみ出て歩く客もあったりで、いつ接触事故が起こってもおかしくない状況であった。車道の交通規制などせずに花火の観客を海老名駅方面に帰すべきではない。
ただ、気まぐれでこの海老名方面ルートを歩いてみたおかげで、帰り途中には同日行われた座間キャンプの盆踊り大会花火まで遠景に見ることが出来た。花火大会ばっかりだった日の締めとしてはふさわしいものだっただろう。
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