厚木の名物ってなんだろう?ゆるキャラのあゆコロちゃんだろうか。あるいは鮎まつりの名称の由来にもなっている相模川の鮎か、B-1グランプリ優勝という輝かしい過去の栄光をもつシロコロホルモンだろうか。
どの名物もイイ線いっている。地方の自治体の名物としてそれらのうちどれかがあるのならば、勝負パンツならぬ勝負名物として売り出せそうなところ。けれども厚木は本厚木駅周辺の中途半端な都会感のせいか、それらの名物が脚光を浴びて集客ツールとなることはない。
…所感を述べるのならば、子供やお年寄り、ヨッパライ向けの名物ではあっても、それらは若者層にアピールできる名物ではないんだよな。厚木がアピールできないこの年代層を、ごっそりと隣の海老名に取られてしまっている。大学に逃げられて以来、本厚木はニッチ需要へと突き抜け続けている!
万物をすべてプレスする厚木プレスSENBEI
そこで若者にアピールできるオモシロ新名物が必要だ。昨年本厚木にできて、密かに話題となっているのが、厚木プレスSENBEI。せんべいというといかにもお年寄り向けで、ニッチ名物の域を出ないのではないかと思われるかもしれないが、これがなかなか可能性を秘めていて面白い。
厚木プレスSENBEIというのは、直系30cmくらいはあるのではないかと思われる薄焼きのせんべい(えびせんのような生地)で、注文後に特殊なプレス機械を用いて生地・具材をプレスしながら焼き上げるもの。スタンダードメニューとして海老やらタコやらイカやらがあり、また厚木の名物メニューとしてホルモン、とん漬け、鮎がある。
そして、実はプレスする具材を客が持ち込みできる。これにより摩訶不思議な創作せんべいが本厚木の地で日々プレスされ続けている。店舗の柱に誇らしげに並べられたオリジナルせんべいの写真。肉や魚は序の口で、餃子、ハンバーガー、缶詰、ケーキにみたらしだんごにチョコバナナ。こいつら絶対食材で遊んでるだろうとしか思えない。
えびせんを頼んでみる。新感覚!
でも実際このプレスせんべいは食べられる味になっているのだろうか。興味が湧いたので食べに行こうということに決定。実際に店の場所に行ってみると、本厚木駅から遠くなく厚木一番街という中心商店街にあるので分かり易い。ただ、せまいビルの地階にあるため多少入り辛い感はあるかもしれない。
会田興行ビルというビルのB1F。
もうちょっとメジャーな名物になってくれれば、このニッチ感はなくなってくれるだろうか。店舗スペースはガラス張りの調理場と順番待ち用のベンチくらいで非常にこぢんまりとしている。
で、頼んで出てきたのがこのえびせん(400円)。でかいでかい。そして海老一尾をそのままプレスにかけているので、姿が立派に残されている。まるで化石だ。
思えば昔からえびせんというものに不満を持っていたものだ。えびせんという名前でありながら、海老感が非常に希薄なあの菓子ときたら。でもこの厚木プレスSENBEIのえびせんは、こんがりと焼き上げられた海老の香りがむせるほど漂う。バーベキューで焼かれる海老の香りそのもので、満足度が高い。
生地もまた通常のえびせんとは異なり、しょっぱくない丁度良い塩梅の味になっている。オリジナルせんべいで甘い食材を持ってくる客がいるのも納得なのである。
ということで、厚木の新名物としてぜひ推薦しておきたい厚木プレスSENBEI。若者にアピールしまくって、隣の海老ナントカとかいう名前の街もついでにプレスしてしまおう(暴言)。
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