神奈川県県央に位置する特に特徴ない自治体が、こぞって張り切っている印象のあるゆるキャラグランプリ。今年2014年のゆるキャラグランプリの投票が今月2日より始まると、やはり県央勢は大人げないスタートダッシュをかけ、記事作成日時点で海老名市のえび〜にゃが暫定3位、厚木市のあゆコロちゃんが暫定9位、伊勢原市のクルリンが暫定18位につけている。
神奈川県にどのようなゆるキャラがいるのかは、当サイトの存在感の無いコンテンツ、厚木以西ゆるキャラハンターが往く!を参照していただくとわかるだろう。紹介したキャラクターは主に4月に本厚木で行われた「かなキャラ大集合2014」に参加していた面子であるが、そのイベントで招待キャラクターであった栃木県佐野市のさのまるを筆頭とした6キャラクターが、ゆるキャラアピールのため「ゆる党」というグループを作っていたようだ。
「ゆる党」とは
「ゆる党」というグループが何なのかというと、おそらく誰もが想像する通りの、前年度グランプリさのまるの知名度にあやかったその他キャラクターの売り込みであろう。6キャラクターの内訳はさのまる、岩手県陸前高田市のたかたのゆめちゃん、埼玉県深谷市のふっかちゃん、そして残り3キャラクターは、あゆコロちゃんにえび〜にゃ、茅ヶ崎市のえぼし麻呂と全て神奈川県のキャラクターである。2013年のグランプリでも、出世大名家康くんというキャラクターに広告代理店が絡んでるとして話題になったが、ゆる党の結成についても、背後には大人の事情が存在するように思える。そういえばこの6キャラクターは、よしもとアールアンドシーが今年5月に発売したさのまるの誕生日会DVDでも同席していたはずだ。
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さのまるDVDではさのまるの他、28体のゆるキャラが参加していたが、おおかたその中からマイナスイメージのついた出世大名家康くんを除き、上位になり得るゆるキャラと、東日本大震災からの復興というプラスイメージの強いたかたのゆめちゃんをピックアップして結党することになったのだろう。ゆる党の面子が持ち回りでグランプリを取ってくれれば、それにこした事は無い。もし特定の代理店の手によるものであったなら、成果事例にもなるだろうし。
ゆるキャラブームは依然続いているかもしれない。個人的にもイベントでゆるキャラに出会うと嬉しくなる。けれども、ゆるキャラグランプリの順位の信憑性については、昨年の問題発覚以降実際の人気を反映したものでないと誰もが気付いたのではないだろうか。
ゆるキャラに金をかけるにしても、グランプリ順位をたかだか数ポイント上げるために、自治体が大量の予算を使う必要は無いはずだ。神奈川県はなまじ人口が多く上位が期待できるイメージがあるため、良いカモになっているのだと、そろそろ気付くべきだBoo〜!
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