厚木市における中心街となる小田急小田原線本厚木駅周辺であるが、このたび南北方面へのアクセスをより一層改善するため、既設の本厚木地下道(正式名称:厚木中町地下道線)を延伸し、相模原市にあるJR相模線上溝駅前まで延ばす予定であることが先日発表された。
本厚木地下道(厚木中町地下道線)とは
本厚木駅北口方面、なかちょう大通りの地下部分となる地下道は、1984年に本厚木駅北口のバス停を駅から200m以上離れた厚木バスセンターに移転・集約化する際に並行して建設された。バスセンター開業当時の想定利用者が当時厚木市内にキャンバスがあった大学の学生であったことも、安全に移動が出来る歩行者専用地下道への要請につながった(参考記事:本厚木 ラーメン相楽のあんかけもやしそば)。
その後1992年には、厚木パルコ(現アミューあつぎ)の開業と連携して90メートルの延長工事が行われる。これにより地下道は本厚木駅と公共施設(厚木シティプラザ)、バスセンター、大型商業施設を結ぶ連絡通路としてさらに重要な位置づけを獲得することとなった。
厚木市内大学・商業施設の相次ぐ撤退
しかしその後2000年代に入り、地下道の利用者を大きく減らす事態が発生する。2003年に青山学院大学が厚木キャンバスを閉鎖。2007年には昭和音楽大学が川崎市に移転。そして2008年には厚木パルコの撤退と、地下道建設・延長の主因となった施設の撤退が相次いだのだ。
以降、厚木市は厚木パルコ跡地に行政主導の商業施設アミューあつぎをオープンするなどカンフル剤的梃入れを行っているが、地下道の往時の利用者数を回復するには至っていない。
上溝駅前まで約14キロメートルの延伸
今回上溝駅前までの地下道の延伸については、神奈川県道601号線ならびに国道129号線の地下部分を利用する。厚木市部分10キロメートルの工事を厚木市が担当、相模川を越えて上溝駅までの4キロメートル部分は相模原市が担当する。厚木市と相模原市は小田急多摩線の唐木田駅以降の延伸についても協働して要望を行っており、今回地下道が延びるルートは上溝駅から本厚木駅まで延伸が行われた場合のルートと大部分において一致する。
地下道の延伸について、厚木市上依知在住の男性(69)は、「厚木市の中心部以外ではインフラ整備などの行政サービスが行き届いていないという印象があったが、今回の決定には満足」と語る。また、厚木市中町在住の女性(76)は、「これまで上溝駅方面には足を運びづらかった。今回の延伸により所要時間がどれだけ短縮されるか期待している」と語った。
(追記)
※本記事は2017年4月1日エイプリルフール用に投稿した嘘記事です。
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