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湘南T-SITE 藤沢市のでっかい蔦屋書店に行ってきた

海老名市立中央図書館をTSUTAYA図書館として再生させ、株式会社図書館流通センター(TRC)との共同運営を委託されている、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)。つまり映像・音楽ソフトのレンタル事業を行っているTSUTAYAの親元なのだけれども、1985年の創業時にはTSUTAYAという英字の名称ではなく、蔦屋書店というどこにでもある街の書店のような名称の店舗を展開する会社であった。

一週回ってクールな名称になった蔦屋書店

正式名称こそ凡庸な書店と変わりなかったものの、蔦屋書店のコンセプトは創業当時からポップ。のちに正式名称となるTSUTAYAのネオン看板をかかげて、夜は11時まで営業する、書店事業と映像・音楽ソフトのレンタル事業が同居するライフスタイル提案型店舗であったという。1986年創業のヴィレッジヴァンガードといい、この時代はそういった店が出て来やすい時代だったのかもしれない。
その後、同社が新業態の店舗を展開する際には、TSUTAYAをもじった名前(Game TSUTAYAとか、TSUTAYA Onlineとか)を使用することが多かったのだが、2011年に代官山に複合商業施設T-SITEをオープンする際に、原点回帰的に中核となるテナントの名前を蔦屋書店とした。レンタル事業のTSUTAYAというイメージが大きかった世間にとって、蔦屋書店というシンプルな名称が一週回ってクールになった瞬間である。

湘南にも出来たT-SITE&蔦屋書店

代官山のT-SITEそして蔦屋書店の組み合わせの後、同様の商業施設を2013年に、蔦屋書店の名前で函館に出店する。一方T-SITEブランドについては、2014年に同社のTポイント・Tカードを基幹とした新ネットサービスの名称となる。T-SITEブランドの認知度を相乗効果的に向上させる目的あってか、以降複合商業施設をT-SITE、テナント部分を蔦屋書店として、蔦屋書店ブランドについては他社の商業施設やTSUTAYA図書館内に入居する書店部分についても名称を使うようになったようだ。
そして、2014年末にT-SITEの2号店として藤沢市に出来たのが、湘南T-SITEなのだ。

神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1

藤沢市といっても藤沢駅と辻堂駅の中間ぐらいにあるし、湘南といっても海からは離れたところにある。そして実際この湘南T-SITEのある場所に行ってみると、周辺本当に何も無い。何も無いところにドカンと3棟の蔦屋書店が立ち並んでいるイメージ。

湘南T-SITEと周辺の風景

湘南T-SITEと周辺の風景

厳密に言えば周辺には分譲住宅が沢山あるのだろうけど、いかにも作りかけという感じで、まだ湘南イメージのオシャレな街区にはなっていない。辻堂のテラスモールをさらに朴訥にしたような形で、やはり物足りない。

湘南T-SITEの入居テナント

周辺環境についてのツッコミはほどほどにして、湘南T-SITEのコンテンツ力はどうだろうか。3棟並んだ白い建物の内部は、かなりゆったりめにスペースを使った書店となっている。ゆったり陳列の弊害として、もし間違えたジャンルの棟に足を踏み入れてしまったら本当に欲しい本がある棟までの移動が大変そうである。また、どの棟に目当ての本があるかも把握しにくいので、海老名市立中央図書館の中の蔦屋書店でも感じたことだけれども、欲しい新刊書があって通常の書店に行くつもりで蔦屋書店に行くべきではない。本があるべきスペースに並べられたライフスタイルを彩る雑貨類に閉口するだけである。
書店部分以外のテナントは、ライフスタイル提案型施設らしくアウトドアやスローフード・スローライフへのいざないとなる商品を積み上げている。ただどれもあくまで導入的な陳列点数といった感じで、こちらも本当にそのジャンルの品物が欲しい場合専門店に行くよね?といった感じである。辻堂まで出れば、テラスモールの中に専門店の一つでもあるでしょう。
飲食テナント類は、もしホームページのテナント一覧を見てアンテナにひっかかるところがあったら行く価値があるのではないかと思える個性的なものが集まっている。ただ、蔦屋書店の隣にスターバックスを置くなら、どうせなら頑張ってSTARBUCKS RESERVEを呼んで欲しかった。今からでも、遅くはない!

湘南T-SITEはイベントがつよい!

ここまで湘南T-SITEについてあんまり宜しい評価を書いていないけれども、一つだけ素晴らしい特徴がある。それは、最近になって開催され始めた様々なジャンルのイベントが、結構々々東京神奈川の有名店を呼び集めているのだ。

イベントが行われる場合の会場は駐車場とか

イベントが行われる場合の会場は駐車場とか

棟同士の隙間とか。会場はショボい筈なのに

棟同士の隙間とか。会場はショボい筈なのに

これまでに開催されたイベントでは、2017年2月と6月の2回開催されたShonan Coffee Timeというイベントがかなりの面子を集めていて、2回目にあたる6月3日(土)・6月4日(日)に行われたVol.2では、東京神奈川にとどまらない日本全国から30以上のロースターが集結している。
また、2017年4月22日(土)・4月23日(日)に行われた湘南T-SITEパンまつりや、2017年5月27日(土)・5月28日(日)の湘南カレーフェスなど、どういうコネで集められたのかわからない豪華な出店者が湘南くんだりまでやって来ているのだ。きっと都内とかでは代官山T-SITEの評判でT-SITEがイケてるスポットのように聞こえ、それに湘南というオシャレワード(実際は見渡す限りの建設中分譲住宅があることを知らず)がくっついて、行ってみようかという気にさせてしまうのだろう。

ということで、今後もこの謎のイベント力を発揮してくれるならば、湘南T-SITEの価値は十分認められてしかるべき。

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