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コンビニの皮をかぶった物産セレクトショップ セブンイレブン伊勢原三ノ宮店

コンビニエンスストアといえば、全国のどこの店舗に行ってもお決まりの商品が取り揃えられている、画一性の申し子のような存在。無機質の塊のような存在。そういうものだと思ってずっと生きてきた。
けれども一店舗一店舗についてよく目をこらしてみると、人が作り上げる空間であるから、わずかな違いが存在する。たとえばこちらの店舗では、元々が酒屋だったのであろう、酒の扱いが多いとか、あちらの元八百屋だった店は生鮮野菜のコーナーが充実していたりとか。そうした微々たる差を見つけて微笑むのが、コンビニエンスストアに対する大人の楽しみ方というものなのだと最近感じるようになった。

でも、たまにそうした微々たる差の範疇を軽々と逸脱するような店舗に出会う。コンビニというよりは、何か別のものに近いのではないか、そう思えるような店だ。たとえば以前紹介したサークルKサンクス愛甲石田駅前店。この店は、コンビニエンスストアなのに角打ちコーナーがある。店内から分け隔てられて、申し訳程度に外の風景を眺めながら一杯やれるようになっているコーナー。「立ち呑みコーナー」と堂々と書かれているため、ノンアルコール飲料を買い込んで一息つきたいと思った客は泣く泣く立ち去るのである。”お通し”から”大将のオススメ”まで。隙のない肴をセレクトし隣のコンビニから”仕入れる”のは客自身だ。

話が逸れすぎたが、今回紹介する店舗も伊勢原市内。ただし電車でアクセスするのは現実的でない場所にある。

神奈川県伊勢原市三ノ宮149-1

一見すると普通のセブンイレブンなのだ。でも中に入ると、まるで土産物屋のようにキーホルダー、ご当地食品、ご当地グッズ、ゆるキャラグッズなどが陳列されている。コンビニの通常商品の合間に。
まあ、観光客需要のためにご当地グッズを置く店舗があるのは珍しい事ではない(こんな立地で観光客が来るのか疑問ではあるけど)。でも商品をよく見ると、伊勢原に関係のないグッズ多数。北海道から沖縄からヒマラヤまで、津々浦々の商品がこの伊勢原に、どういう基準でか集結している。
勿論、伊勢原近辺の物産も抑えてくれている。ゆるキャラでは伊勢原市のクルリンのグッズ有り、湘南名物の湘南ゴールドぷっちょあり。伊勢原市で有名なShareのとろけるプリンあり。伊勢原の入浴剤がワンコーナー占拠していたり…

でも、気を抜くと冷蔵ケースにレモン牛乳が混ざっていたりする。ゆるキャラグッズ、クルリンよりふなっしーグッズの方が多かったりする。とにかくこんなところにこんな量仕入れて売れるのか疑問で仕方が無い…

何故この店の存在を知ったのかというと、実は地元の物産を(ヒマラヤ物産の片手間に?)プッシュしている関係なのか、サンクトガーレンのビールが充実しているとの情報を得たから。現在でこそサンクトガーレンの限定ビールが手に入るコンビニがポツポツ出てきたが、かつてはコンビニで手に入るのはこのセブンイレブン伊勢原三ノ宮店だけだったらしい。

酒類が割と充実しているということも特筆すべきだ。赤霧島や兼八が何気なく陳列されていたり、凍らせる用のキンミヤ焼酎シャリキンが売っていたり。

兼八 720ml

兼八 720ml
価格:3,003円(税5%込、送料別)

とにかく、どこから仕入れてきているのかも謎だし、本当にコンビニに来る客に売れているのかも定かではない。けれども、これだけニッチな商品が取り揃えられていると、どうしても次にどういう商品が入るのか気になってチェックしにきてしまう。これはまるでヴィレッジヴァンガードみたいなセレクトショップだ。ハマる人も多いだろう。
型破りなセレクト商品の数々に圧倒されて店を出ると、店舗外観で二度ビックリすることになる。

セブンイレブン伊勢原三ノ宮店

セブンイレブン伊勢原三ノ宮店

どこからどう見ても普通のセブンイレブンだね、これはひどい擬態!!

ちなみにこの辺り非常にセブンイレブンが多いので、この店舗を目当てにやってきて普通のセブンイレブンを引いてしまう可能性もあるので注意。外観で埋没しないよう、フランチャイズチェーンから出て独自の看板を掲げればよいのにと思ったけれど、あくまで何でも揃うコンビニにプラスアルファで、頼んでないものまで揃っているということが面白いのかもしれない。

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Comment

  1. 匿名 より:

    普通のセブンになっちゃいましたね。

    • 厚木以西.net より:

      えええっ!マジでですか。
      最近セブンのフランチャイズ店が一旦閉店して、再オープン時に直営に変わっているケースをよく見るのですが
      その流れなのでしょうかね。フツーのコンビニは十分間に合ってるのに…

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