JR御殿場線にゆられ、神奈川県から静岡県に入る最初の駅、駿河小山駅で降りる。小さな駅だが、情緒があるともとれる。何故この駅であえて降りたかというと、厚木以西でも屈指の安さを誇り、また世界遺産に登録された富士山を一望できるという公衆温泉があると言う情報を得たからだ。
静岡県駿東郡小山町小山75-7
その温泉の名前は、ゆったり湯。小山町の町営福祉会館ふじみセンターに存在し、入湯料がわずか300円。厚木方面からのアクセスも、それほど高い金額ではなく、格安の公衆温泉が使える。おまけに町営なので、ある程度の清潔感が保たれていると期待できる。さて、持参したタオルを肩に掛け、いざ湯に浸かる。そんなつもりだった。
『お知らせ ゆったり湯は諸般の事情により営業を終了させていただきました。』
なんと。恐ろしいことに、この温泉は2011年には既に閉鎖していたのだ。WEB上の情報で、閉鎖を伝えているものは非常に少ない。まだ営業している温泉であるかのように表示している温泉サイトがほとんどだ。そして、閉鎖を伝える張り紙が2年以上も張り出されているということは、依然この温泉が営業していると思い込んでやってくる客が絶えないということだろう。
厚木以西.net開設の経緯につながります
この一件で、御殿場線を含めた厚木以西のエリアの、情報の少なさというものを実感したのだ。2年前に閉鎖した温泉の情報が、WEB上に出ていない。これはゆゆしきことなのではないか、と思い、そういったエリアにも光を当てるサイトを作ろうと思い立ったのだ。
タオルを肩に掛けて呆然と立ち尽くす悲劇を繰り返してはいけません。ちなみに冬だったので、いっそう惨めな気持ちになりました。
コメント