停車駅は本厚木?海老名?ロマンスカー停車は今後綱引きで決定へ

ナイアガラ花火。イグアスでは駄目なのか 事件
ナイアガラ花火。イグアスでは駄目なのか

海老名市にある各線海老名駅の駅前は、15年くらい前まで律令時代に当地に国分寺が置かれた当時の面影をよく保存した田園風景だった。一方それを隣の厚木市民は、「昔ながらのライフスタイルを貫いてえらいねぇ」とか、「三宝を大事にしろよ」とか、「租、庸、調の調くらいは勘弁してやるよ。特産物もないだろうからな」などと温かい言葉で励ます、そのような関係であった。

それがいまや、立場は逆転…

2018年現在、その関係は逆転してしまっていると言える。2002年に小田急・相鉄の海老名駅前に出来た商業施設ビナウォークは、近隣住民の買い物の目的地としての役割を本厚木から奪ってしまった。のみならず海老名に出来たTOHOシネマズは、「いやー、映画って本当にいいものですよね。さよなら、さよなら、さよなら」と厚木市に向かって最後通牒を突きつけた結果、本厚木の映画館厚木テアトルがPARCOごと2008年に閉鎖してしまった。
そして、反撃はとどまるところを知らず。今度は人類未踏の地とも言われていたJR相模線海老名駅前に、2015年ららぽーと海老名がオープンした。そしてららぽーと周辺の区画はなおも開発が続いており、オシャレな店が沢山出来ているうえに高層マンションもバカバカと建っている。その高層マンションの宣伝文句には大抵”花火が綺麗に見られます”などと書いてあるのだが、マンション住人のお目に叶うようにせっせと打ち上げているのは厚木市である。同情を禁じ得ない。

小田急線停車駅としても比重が高くなる海老名

いくら海老名の発展が目覚ましくても、本厚木にはロマンスカー停車駅という小田急線内の格付けで上位にあるという自信がこれまであった。海老名駅の利用者がロマンスカーを使うには、一旦本厚木で降りた上で乗り換えを行わなければならない。この不便さたるや、逆の立場になったらたまったものではない(なにしろ本厚木駅は小田急線の単独駅であるから…)。ところがこれも、2016年3月のダイヤ改正で海老名駅にもロマンスカーが止まるようになってしまった。本数は本厚木停車より少なめに抑えられているものの、今後本厚木の凋落が続くようであれば数字が逆転する可能性がある。実際、2018年ダイヤ改正で海老名駅停車の本数は大体1.5倍くらいに増えているのだ。

今後どちらの駅に停車するかは綱引きで決める模様

こうなってしまっては、厚木市民22万5千人の力を結集して小田急電鉄にクレーム電話しなければならない。毎日1人1分間の無言電話をかけるだけで、1日3750時間分もの電話対応人員を雇わなければならなくなるだろう(本当にやらないでね)。そしてそういった厚木市民の怨嗟の声が届いたのか、小田急電鉄はロマンスカーを本厚木に停めるか海老名に停めるか、完全に住民の判断に委ねることにした。
その方法が綱引きである。ロマンスカーが厚木市と海老名市の境にある相模川橋梁に差し掛かると、一旦そこで停車して先頭車両と最後尾車両との間で牽引合戦をさせる。勿論上り方面の先頭車両に乗るのは海老名市在住の運転士で、最後尾車両は厚木市出身の運転士である。牽引に成功し、ロマンスカーが停車した駅こそがこの区間での停車駅になるのである。公平で最良な方法だ。

試験的に行われた牽引合戦では、両者このように火花を散らすこともあったという

試験的に行われた牽引合戦では、両者このように火花を散らすこともあったという

…このように牽引を競わせた結果、大体両運転士の技量(というか車両の牽引性能)が拮抗することが多く、本厚木駅と海老名駅の中間にある厚木駅がロマンスカー停車駅として脚光を浴びることになるのだが、それはまた別の話。

(追記)
※本記事は2018年4月1日エイプリルフール用に投稿した嘘記事です。

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